セカンドライフの考察

今年になってから市橋有里さんの検索結果からブログに来ている人が増えている。今日もここまでに3人が検索エンジン経由でアクセスしてくれている。前に書いた記事なんて大したことないのに検索結果から来てくれた人には申し訳ありませんm(^_^)m。

現役選手を引退して1年になるのになぜ?と思って調べてみたら昨年からブログをはじめていたり(検索すればすぐに見つかると思うよ)、今でも各地のランニングイベントに登場していることが判明。元気そうで喜ばしいことです。
しかしふと思った。確かに世界選手権で銀メダル獲得+オリンピック代表という経歴は素晴らしい。しかしこう書いてはなんだが今となってはタイムも活躍した期間も経歴を考慮すると優れているわけでもないのに (←けなしているわけではなりません!念のため) なぜ選手を引退してもランニング関係の仕事が彼女にあるのか?今まででも名前は挙げないけど彼女と同等あるいはそれ以上の成績を残したにもかかわらず引退後に行方不明な人がほとんどなのに?
確かにルックス的にも清純派的な柔らかいイメージのある人で、それはプラスに働いていると思うけどそれだけじゃないでしょう。

つらつら考えてみたところ、あることに気がついた。Wikipediaを参照すると今まで市橋さんはいわゆる有名実業団チームに属したことが無いんです。これって重要なポイントなのかも。

実情はわからないけど、陸上選手の引退後の進路は名を馳せた人であれば指導者あるいは陸連役員などの職につくことが多いと思われます。そしてそうでなかった選手については学生時代に教員免許を持っていれば学校で指導者になる人もいるだろうし、全くそれまでとは関係の無い職を得ることもあるでしょう。
野球ほど人気のあるスポーツでも引退したあとは一流選手以外は球団職員か別の世界、という進路しかないのに、まして陸上ではそれまでに一流の成績を残していてもセカンドライフへの道はそれまで属していたチーム関係者にお世話にならないとそれまで陸上しかやっていなかった人に再就職は厳しいはず。
しかし市橋さんはそんな職を斡旋してくれるような陸上関係者が周囲に少なかったのかもしれない。そうなると自分で再就職の道を選手時代から意識して準備していた可能性もある。幸いにも彼女の場合は様々な要因でアディダスが価値を認めてくれて仕事があるんでしょうけど、逆にアディダスとしても実業団チームの色がついていない人のほうが声を掛けやすかった、という側面は無かっただろうか。

自分には仕事でも趣味でも人に偉そうに言える実績なんてないけど、何らかの理由で今の環境を離れる事態になった場合にそんな今までの個人レベルでの積み上げが役に立たないかな・・とも考えることもあります。まあそんな状況に陥らないようにするのが先なんですけどね。