2009年初ヤビツ&コルナゴ試乗会

136.7Km
来週からのヒルクラ連戦*1に備えていい加減に長めの登りを走る必要があったので、今年初めてヤビツに行ってまいりました。
藤棚交差点から1本目が31分15秒前後、2本目は31分30秒で2本ともタイム的には揃えられた感じですが、内容は別でした。

1本目:31分22秒←ヤビツ峠の看板まで、その手前の石碑のところでは31分15秒くらい
最初はgoarai氏、たかはしさんから少し離れて蓑毛の直登に突入。2年ほど前に登りばっかりやっていた頃のギヤ比(39×19T)でどこまでいけるか試してみましたが、蓑毛バス停の150mほど前で失速。その後のコンクリート舗装路でも復活できないまま、S藤さんに緩斜面でぶち抜かれる。ここで気持ちが切れそうになるが、前の2人がカーブ1つほどの差でいつまでも差が広がらなかったので何とか頑張れた。あ、goarai氏は当然ながら蓑毛で姿が見えなくなり、結局27分40秒ほどだったらしい。あれは別世界。来週のレースでもポイントゲッターとして期待していますよん。
菜の花台の手前で後ろを見ると、昨日に別名「富士山の主」とも呼ばれる某氏とあざみラインを2回登ったというKUROさんが迫っていました。いくら彼のほうが坂は強いと言え、さすがに昨日あんなところを2回も登った人に追いつかれたら面目もないので、またここで頑張るモチベーションアップ・・・したのですが、アップしたのはモチベーションだけでペースは上がらず。そのKUROさんに峠の1Kmほど前でとうとう追いつかれて最後は行かれてしまった。
それでもタイムは今年初めてのヤビツ登坂にしてはまあまあでしょうか。名古木交差点からだと何とか34分台ですかね。

2本目:31分30秒
今度は蓑毛の直登を無理せず身の丈にあったギヤ比 (39×21/23T) で入ります。直登区間を抜けて緩斜面に入ると1本目とは明らかに脚の回りが違います。とはいえ既に1回走った後なので出力パワー自体は低い感じですが、イーブンで走れています。たかはしさんが一緒に走ってくれた事もあって何とか気持ちも切れなかったのに、最後に後ろから追いついてきた別チームの人に気をとられた隙に10mほど遅れてゴール。やはり無理せず気持ちを切らさない範囲で走るのがヒルクラの肝ですね。

コルナゴ試乗会
本日のスキップ錬はNIPPO-COLNAGOの中田さんが登場し、牧馬峠方面で走った後に宮が瀬湖畔でコルナゴ自転車の試乗会があったのです。ヤビツ組で試乗会に行くのは私だけだったので、単独で裏ヤビツを走ります。新緑が気持ちいいです。
既に朝錬を終えて集まっていたところに後から合流。ちゃっかり集合写真にも納まったあとにお楽しみのコルナゴ試乗会開始です。
最初に全体的な感想ですが、やはり本場のレースシーンで結果を残し続けているブランドだけに、全てのモデルでレースへの熱い思いを感じます。そして何よりも特筆すべきは伝統のストレートフォークによる安定感。下りの高速コーナーでも気持ちよく思ったラインをトレースできるしブレーキ制動も最高。実は今までストレートフォークの操作性がクイックなのかな?という先入観がありましたが、そんな事は一切なし。凄いな、これは。
そしてもう一つ凄いのはラインナップの全てでジオメトリが同じ、と言う事。これでコルナゴ同士で乗り換えてもポジション変更の心配が要らない。1度コルナゴに乗るともう他は乗れない、と言う声も聞くのもわかる気がします。
試乗したマシンの簡単なインプレです。

  • CX-1

もの凄くペダリングに対する反応が鋭いので、クリテのようなセロ加速的なレースでは力を発揮しそう。ただし長距離になると反応性が良すぎて疲れてしまうかも?

  • EPS (スローピング)

EPSはお好みによってスローピングとホリゾンタルフレームが選べるらしい。そしてそれぞれ味付けが違うんだな。スローピングはとにかくダンシングした時にサドルを左右に振りやすい。急加速時のキレは抜群です。

こちらはシッティングできれいにペダリングすると、スーッと伸びる。そして高速巡航性能は一番良いように感じました。スローピングフレームもそうでしたが、振動吸収性能も高いレベルなので恐ろしく高性能なのにそれを感じさせない。恐るべし。

  • CLX

今回最大の驚き。このモデルは振動吸収性能を高めていると言われてラグジュアリー系と世間では位置づけられているのですが、何と十分にマスドレースにも対応できる戦闘力を秘めています。反応は鋭いし、それでいて長距離レースにも適している。今コルナゴを買うのであればこれですね。いや買えないけど。

このような場を設けてくれた中田さんとスキップ山添店長に感謝です。
ついでに最近になって良くリファラでGIOS LEGGEROワードで検索されているようなので、3月から2000Km弱乗ってのインプレを簡単に書きましょう。

  • GIOS LEGGERO

先に書いたコルナゴみたいな機敏な反応性や巡航性能は感じませんが、必要にして十分な剛性もある*2しデタチャイSC61.10Aという極薄アルミパイプのおかげで登りも軽くて非常に乗りやすいフレームです。フォークとバックステーがカーボンなのでそれなりに振動を吸収しますが、やはりフルカーボンのような路面からの突き上げを丸くするような性能は期待できません。でも日本のきれいな道路では身体にダメージが蓄積するほどの路面はほとんどないのでこれでも問題は無いと言っていいでしょう。

*1:私は2戦だけ参加予定です

*2:このフレームで剛性が足りない、なんて感じる人は実業団でも通用するスプリンターと考えていいはず