そんな時代もあったなぁ

最近になってロードレースを始めた人の日記やブログをいくつか拝見すると、最近まで活躍していた海外の有名プロ選手の事について「つい最近知りました」とか「実際の走りを知らないけど、強かったみたいですね」なんて文章に時々出会います。最近多いのは日本語の伝記?が発売されたパンターニについてでしょうか。
ヨーロッパのロード観戦暦20年以上?になる私からすればパンターニですら比較的最近まで走っていたイメージがありますが、昨今の自転車ブームによってアームストロングのツール7連覇でさえ見ていない世代のロード乗りが増えている事実があるんでしょうね。
選手生活晩年にはツールで山岳ジャージを獲得していたジャラベール兄がその10年前はやはりツールでスプリントジャージを獲得するほどの豪脚だった事なんて知らないんだろうな、というよりジャラベールって誰?という人も多そうですが。

最近ではプロのレースをライブ放送でも見ることができる*1し、放送を見なくても各種のメディアですぐにレースレポートが配信される。それに (私はアカウントを持っていませんが) twitter のようなツールを使えば選手本人の言葉で語られる偽りの無い情報が瞬時に世界中に飛び交う時代になっています。

自分が多少は走れるようになってきたここ数年は実力的に手の届かない存在である海外のプロ選手よりも、自分との実力の差分が見やすい&直接知っている関係者がいる国内の実業団選手のほうに目を向けがちなのですが、以前のように純粋にプロ選手への憧れを抱き続けた新鮮な時代を時々は思い出しても良いのかもしれないです。(いや、最近は色んな事で過去を回顧する必要があるケースが増えているのでつい・・・)

*1:20年前はツールでさえ全ステージが終わって1週間位後の総集編でしか映像を見ることができなかったし、クラシックレースなんて1ヶ月以上遅れて雑誌で写真を見るだけだった