これは酷いんじゃないか?

このブログでは時事問題についてのコメントはあえて書かないようにしていますが、一連のイージス艦と漁船の衝突事故については近い将来の日本の進む道に影響するように思われるので、無視できるような僅かな力ではありますが危機感を表明したいと思う。

今回の一連の件で危機感を感じるのは次の2点。

  • シビリアン・コントロールが行われていない

次々と明らかになっている制服組の無断行動は背広組が制服組を管理していない (出来ない?) ことを露呈したことになる。
軍隊をシビリアン・コントロール下に置くのは戦後日本の民主主義を維持する1つの大きな柱の一つ。次第に住みにくくある世の中ではありますが、それは単に (と書いてはいけないのかもしれないけど) 経済的な余裕がなくなりつつある中で人との関わり方が変化しているだけ。でも社会的な基盤として日本に暮らす民が安全且つ平和に生活する大前提として軍隊が暴走しないように制御しなくてはいけない。
しかしそれが機能していないということは制服組自らが暴走を企てていないだけでそれを制御する大きな前提が既に崩れていたことになる。
その意味で背広組のトップである事務次官あるいは大臣、そして制服組のトップについては管理責任を問われるべきだし、ニュースをにぎわせている去就問題とは別に、今後確実にシビリアン・コントロールが行われる仕組みを作る必要がある。

  • 国土を防衛する体制になっていない

今回の事件で明らかになったのは状況次第では航行中の戦艦に容易に近づくことが可能であることを全世界 (テロ活動を目的としている団体を含む) に知らせてしまったこと。これは国土を守るべき部隊に部外者が容易に近づくことができる、ということも意味している。
衝突以前に接近する船がいたら自爆覚悟で突っ込んでくることを想定して対応するのが彼らの役目だろう。
いくらなんでも無防備すぎる。やばすぎる。

それにしても事故を知って記者に問われた時に「おおそうだね、大変だ」とまるで他人事のように語ったとされる福田総理大臣はいくらなんでも呑気過ぎるだろ。そんなんだから冷凍ギョーザ中毒事件であれだけの状況証拠があるにもかかわらず中国になめた態度でシャーシャーと「日本で農薬混入示唆」なんて発言をされることになってしまう。
どういうことよ、本当に。