アームストロング、強さの秘密

8/3の日記でリンクしたhotwiredの記事、あれをよく読むともう少し面白い記事が中に含まれていました。

記事中では21ステージ全体の数値が記載されていましたが、各ステージを仔細に見るとさらに驚くべきデータがあります。
ランディスの各ステージ毎の測定結果
第1ステージ、19Km個人TT(6位):平均出力=443W
第4ステージ、67.5KmチームTT(5位):平均出力=379W、ローテーションの先頭時=557W(1分間)、ドラフティング時=334W(4分間)
平地では集団の先頭が発生させている出力と比較してドラフティング走行によって52%も(!)力を抑えているステージもあります。

アームストロング測定結果
1993年の世界選手権優勝時の最大酸素摂取量(VO2max)
=81.2(ml/Kg/分)←6.1(l/分)

癌から生還して8ヵ月後の1997年8月の最大酸素摂取量
=66.6(ml/Kg/分)←5.29(l/分)

酸素摂取量5.0(l/分)時の出力値
=374W(1992年11月) vs 404W(1999年11月)→8%の改善

体重=78.9Kg(1993年9月) vs 72Kg(1999年、最初のツール優勝時)
酸素摂取量5.0(l/分)時の単位重量辺りの出力値
=4.74W/Kg(1992年) vs 5.6W/Kg(1999年)→18%の改善

元々、世界選手権を勝つ力を持ちながら、同じ酸素摂取量でも更に18%も出力を向上した事によって最強王者が誕生したようです。ランディスの値も凄いけど、それでもまったくアームストロングに歯が立たなかったのはこんなところにも秘密があるようです。