今更ながらツール・ド・おきなわ雑感

今年で連続7回参加になったツール・ド・おきなわに対して私は若干引き気味な印象を持つようになっています。


自転車ブームなんて言われるようになって、いくつかのレースでは参加者が殺到して抽選まで行われる時代に"ツール・ド・おきなわ"はホビーレーサー最高峰レースの1つ、という妙なブランドイメージが付くレースの一つになりました。
その中でも「ツール・ド・おきなわ:市民200Kmクラス」が「市民レーサーの甲子園」なんて書き方をされるようになりながら毎年受入れ人数を増やして、ついに今年はエントリー人数が400人突破。それでもレースが終わると方々で「いつかは or 来年こそ市民200Kmに参加するぞ!」的な意気込みを見聞きします。こんな調子では来年以降はさらに人気が加熱して以前なら考えられなかった即日締め切りなんて事態も想定しないといけないのかもしれません。
乗鞍ヒルクラも、ある年からいきなり参加者が殺到して以降に大会を取り囲む雰囲気が変わってしまった前例があるし、"ツール・ド・おきなわ"も似たような状況になる?
もちろん、日本全国の強豪ホビーレーサーがあれだけ多く集まって同じ土俵で戦うレースは他には無いし、暑すぎでもなく寒くも無い恵まれた天候の中で日本では珍しい周回ではない公道を200Km近くも市民レーサーが走れる環境は今でも"ツール・ド・おきなわ"だけ。今年は国際ロードとの兼ね合いで途中で30分以上も止められる、という異常事態はありましたが、それでも参加者達の高い意識のおかげでその後もしっかりとレースが出来たのは流石であります。
しかし、ここ数年の高いレベルの参加者の増加と同時に実力的に不十分なままブランドへ憧れるだけ、あるいは実情について無知なままな参加者も増加しているように思われます。その危険性がクローズアップされたのが昨年のような雨になった場合。雨天走行時のスキルを持たないままに大集団で滑りやすい路面を走ってしまったのが落車祭りの要因の一つ、と個人的には感じています。「甲子園」なんて言われていても、現実は参加申込時にレース経験有無だけを問われレース内容については一切問われない、ある意味では予選も無いまま「甲子園」に出場するようなもの。


今年の市民200Kmクラスは例年以上に平均速度が速かった為にあのような異常事態を発生させましたが、それは運営側の対応で改善されていくはず。それについてはあまり心配していないのですが、それよりも参加者の膨張とそれに伴う勘違いした参加者の増加による「ツール・ド・おきなわ」ステータスの低下が私をこのレースに対して引き気味にさせているのです。
大会関係者へ直接連絡したわけではないのですが、ここからは私の個人的な要望。

ツール・ド・おきなわの厳格化を希望します!
1. 足切り適用を以前の基準に戻す
2,3年前から関門の足切り時刻が設定されていますが、それまでは各関門で市民200Kmの10位通過者から10分遅れ (源河関門だけは先頭から15分遅れ) で全てのクラスに足切りが適用され、先頭集団から切れた後はすぐに足切りへの恐怖との戦いになっていました。その場合は今年のように先頭から1時間近くも遅れながら完走を果たすような事は無くなるはず。
上位陣の層が厚くなってきた最近の面子でこのルールを適用すれば、集団内の展開についていけない時点で即DNFになる可能性が高くなるので集団内にもっと緊張感が出て面白くなる気がします。ただし集団を小さくしたい人にとっては勝負をかけようとしてもマークが厳しくなりすぎるかもしれませんが。
完走だけを目的に最高峰とも言われるレースに参加して欲しくない、というのは厳しすぎるでしょうか。私はこのルールで完走できなくても文句は言いません!

2. 前年度実績あるいは当年度成績で参加資格を決定
先に書いた実力不足な人たちの参加を出来るだけ除くために前年度の実績で次年度の参加資格を決定。ただし、それでは実力があるのに前年度に参加しなかったというだけで当年度の参加への道がなくなるので、開催年度の成績基準を満たせば参加できるようにする。
たとえば、市民200Kmでは前年度の200Kmでトップ100以内、130Kmでトップ50以内、85Kmではトップ30以内などに次年度の参加資格を与え、当年度は参加申込時点の実業団ランキングで資格を決めるなど。
国際レースを開催して車連との繋がりもあるだろうから、そんな連携も可能なのでは。市民レースでもそんな敷居が高いクラスを持つことで長い目で見ると今の高いブランド力?を維持する事が可能になるような気がするのですよ。


今年の市民200Kmで途中で先頭集団から切れた後にコバンザメ走法で完走した人の、身の程知らずの上から目線な文章でした。