ホイール インプレ大会
54.2Km
本日使ったホイール。
- マビック/OpenPro (スポーク:ホシ/#14、ハブ:カンパ/ミラージュ(前)、アルテ(後))
- シマノ/WH-7850-C50-TU
- カンパ/ゾンダ
- シマノ/WH-7850-C24-TU
- マビック/キシリウムSSC SL (2003年モデルだったかな)
- マビック/R-SYS
追記1
ひょんなことからKMCチーム員とホイールのインプレを行うことになった。
インプレは自転車雑誌の人気コンテンツみたいですが、テストライダーと各個人では体格、体力レベル、走行及びインプレ経験、想定する走り方などが違うこともあって、雑誌に書いてある内容と実際の印象が一致しないことも多い。
どうしても複数のインプレを行う時は交換時間なども含めて時間がかかるのでシーズン中には出来ないけど、この時期なら大きな問題は無いはず。2.3Km/周であるチームの平地錬コース*1であれば周回が短いので複数ホイールのインプレが出来ます。
今回は私の決戦アルミホイールであるフルクラム/Racing1を試したい人が多かったので、Racing1を他の人が試している間に自分が走れるように練習履きのOpenProを装着し、ついでに発表当時は最高級アルミホイールと見られていたキシリウムSSC SLも持参。これだけのホイールを自走で運べるわけ無いので車アプローチで平地錬コース近くの農道に向かいましたが・・・現場に到着してウォームアップの為に周回コースを走り始めたら普段は通る人も少ない道に人がずいぶんと集まってくる。道路脇にある真新しい看板があったのでそれを見ると、正にこの後からこの周回の一部を使ってマラソン大会が始まるらしい。なんですとぉ〜、これではインプレできないじゃんか。
急遽、近場を探索して何とか周回コースを見つけたけど、新コースはド平坦の平地錬周回と比べて短いながらも10%弱の坂が含まれ、平坦な1Kmほどの直線も強い北風に向かうレイアウトになってしまった。
ド平坦よりも新コースの方がインプレには向いているはず、と自分を奮い立たせて走ってまいりました。
追記2
書いてある順番は乗った順番と一緒です。
- マビック/OpenPro (スポーク:ホシ/#14、ハブ:カンパ/ミラージュ(前)、アルテ(後))
誰もこのホイールのインプレは期待していないよな(苦笑)。
- シマノ/WH-7850-C50-TU
リム高が50mmもあるので公称1695gの重量は仕方ないか。でも乗ってみるとその重さをあまり感じないし、立ち漕ぎも軽い。登りでもトルクで踏むよりもケイデンスでまわす乗り方が良いような感じです。下りも安定した走りが出来そう。
その代わり、平地の巡航性能に50mmのリム高の利点は感じなかったなあ。まあコース的に平坦路ではかなり強い向かい風で"巡航"どころじゃなかったせいでしょうけど。
- カンパ/ゾンダ
素性は良いです。平地の巡航速度も維持できるみたいだし、ある程度以上の入力でもしっかりと反応してくれる。それでいて踏み味も硬すぎないから長距離もこなせるでしょう。ただ登りで少し重かったかな。
- シマノ/WH-7850-C24-TU
リンク先に当初書いてあったフロント28mmのリム高は実際にはリアと同じ24mm*2。何でもUCIの規定で25mm以下のリム高のホイールは事前テストが不必要だからという理由で24mmに代えてしまったらしい (by KMC店長日記より)。まあなんにしても決して軽いとはいえないデュラハブで前後セットで平均重量が1257gというのは驚異です。
この手の軽量ホイールにありがちなたわみはアウター×トップで踏み込んでも微塵も感じなかったし、低いリム高と軽量のおかげで踏み出しが非常に軽いので加速も鋭い。巡航性能は期待できないけどね。当然のように売りである軽さを生かした登りは非常に回る感じ。いつまでも立ち漕ぎを続けられます。
軽量を生かしつつ緩急のある展開のレースにも使える汎用性があります。
- マビック/キシリウムSSC SL
自前のホイールなのでインプレは私情が入ってしまうのであまり書かないことにしよう。古いホイールですけど、今でも適度な硬さがあってお気に入りであります。
- マビック/R-SYS
なんというか・・・今まで感じたことがない不思議な乗り味。
構造的にスポークに全くテンションがかかっていない為か硬さは全く感じない。そしてコーナリングもスムーズにこなせる。よく言われるように"しっとり"という感触が残る。しかしリムは十分な剛性を持っているようでトルクを目いっぱいかけてもたわまない。スポーク形状が全くエアロを意識していないので巡航には向いていないみたいだけど、登りはアルミホイールとしては軽量の1355gであることを十分に生かして走れる。
もう少し熟成されたら面白いかもね。